- クセのない味わいで人気の小松菜はアブラナ科の野菜で、一説にはカブを改良して作られたと言われています。現在ではハウス栽培で一年中見かけますが、本来は真冬が旬。霜を受ける露地栽培のものが甘みもあっておいしさも格別です。また、その味わいもさることながら緑黄色野菜が少ないこの季節に貴重な栄養源でもありますよね。青々とした葉は見るからに栄養満点、風邪予防に効きそうです。そんな小松菜、もともとの原産地は南ヨーロッパ、地中海地方だと言われています。そしてはるばるシルクロードを通って、わが国に渡来しました。時のころは鎌倉時代でしょうか。少なくとも江戸時代には既に常食されており、そのころのさまざまな文献に『冬菜』、『葛西菜』として頻繁に出現するものが現在の小松菜の祖と言えそうです。ちなみに同じ小松菜の祖でも、俳句の季語として活躍するのは『鶯菜(うぐいすな)』という名前に変わります。一転して優雅ですよね。火を通した小松菜の色は"鶯色"と言えないこともないのでそれが由来なのでしょうか。この季語は『鶯』という文字がが入っていることからも分かるように、「春」のものだそう。俳句は季節を先取って詠んでゆくものですから、真冬が旬の小松菜も次の季節の春の季語となるわけですね。
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